9時間前
この臭いは何? 夕刻のスーパー駐車場で、買い物客が表情をゆがめる。花巻市の化製場から発せられる悪臭は、世代を超えて日常に影を落とす公害だ。県内で類を見ない〝超長期化”する問題の背景には何があるのか。実態と原因、市民生活への影響を明らかにしつつ、事業者や行政など関係者の対応を検証し、打開の糸口を探る。 (第1部は6回続き)◇ ◇ 生き物の腐敗したような臭いが不意に鼻を突く。その瞬間、思わず口と鼻を手で覆い、息を止めてしまう。 花巻市中心部から東に車で10分ほどの矢沢地域。高台の団地を含む住宅地と水田が調和し、点在する先人顕彰の文化観光施設には観光客も多い。スポーツが盛んな小中学校からは子どもたちの元気な声が響く。そんな地域の一角に、本県の畜産振興に欠かせない施設がある。 化製場。食肉加工後の食べられない部分(内臓や骨、羽など)を処理し、肥料や飼料、油脂などに再資源化する役割を果たす。1973年に民間企業が現地で事業を始め、現在は県化製油脂協同組合(同市高松、国本忠男代表理事)が運営している。 工場には昼過ぎから大型トラックが続々と入り、夜間にかけて本格稼働する。そこから発せられる臭いが悪臭となって住民を悩ませることが問題化し、50年近くたっている。 「物心ついた時から、ずっと騒いでいた。まさかこの年になるまで解消されないとは…」














































































