東日本大震災で被害に遭いながらも残された建物、構造物に人々はどのような意味を見いだしていったのか―。岩手大地域防災研究センターの坂口奈央准教授(50)は14年間の調査研究をまとめた「生き続ける震災遺構」を出版した。14日は釜石市大町の桑畑書店で発売記念イベントを開き、初の著書に込めた思いを語った。 市内外の20人が聴講。坂口さんは震災から時間が経過する中で「周りで亡…