11時間前
この臭いは何? 夕刻のスーパー駐車場で、買い物客が表情をゆがめる。花巻市の化製場から発せられる悪臭は、世代を超えて日常に影を落とす公害だ。県内で類を見ない〝超長期化”する問題の背景には何があるのか。実態と原因、市民生活への影響を明らかにしつつ、事業者や行政など関係者の対応を検証し、打開の糸口を探る。 (第1部は6回続き)【関連記事】①やまない苦情 悪臭に悩まされ続け50年、花巻で超長期化する公害問題 畜産振興に欠かせない化製場の腐敗臭◇ ◇ 花巻市高松の県化製油脂協同組合(県化製、国本忠男代表理事)が運営する化製場の悪臭問題。臭いの原因はどこにあるのか。 悪臭防止法は事業所の立ち入り検査や改善勧告の権限を市町村と定める。花巻市が悪臭の主要な発生源と見なすのが、豚と鶏を熱処理する工場。1995年に10億円超を投じて建設され、費用の一部に国、県、市の補助金が充てられた。2021年に稼働した牛用の新工場と区別し豚、鶏部門は旧ミート工場と呼ばれる。 16年8月、市は工場を運営する太田油脂産業(埼玉県八潮市)に対し、市悪臭公害防止条例(93年制定)に基づく9度目の改善勧告を出した。ちなみに当時の同社代表取締役は、県化製の現代表理事である国本氏。これは県化製が長年の悪臭問題への責任から免れられないことを示す。
























































